百均で揃える!格安3Dプリンターを高品質にする必須アイテム4選

建築だけが抱える悩み

3Dプリンターの精度を上げるには専用の工具が必要なんでしょ?

と思っている方が多いのではないでしょうか。

3Dプリンターの精度や品質を上げたい

という場合には、確かに、いくつか揃えておきたいモノがあります。

でもそれは、百均にあるもので十分です。

むしろ大事なことは「ほんの些細な工夫を知っているかどうか」で、

道具はその工夫を簡単にしたり効率的にするために使います。

そこで今回の記事では

百均で揃えられるモノを使った簡単にプリント精度を上げる方法

を紹介します!

目次

  1. 状況に合わせて「ノズル交換」ができるようになろう!
  2. 「組み合わせ」を使いこなそう!
  3. プリント後の「細かい微調整」を習得しよう!
  4. フィラメントを湿気から守ろう!

状況に合わせて「ノズル交換」ができるようになろう!

まず、1つ目の方法は「ノズル交換」です。

ノズルは、フィラメントがでてくる部分のパーツであり、

ノズルの径の大きさは積層する幅と高さに直結します。

そのため、造形が細かいほど、ノズルの径が小さいものが必要になります。

ノズル径と積層する高さ(積層ピッチ)の関係は、実はかなり複雑で、

「積層ピッチの設定を変えずにノズルを交換すると、うまくプリントできない」という現象が起こります。

とはいえ、まず間違いない設定は、

積層ピッチは、ノズル径の半分にすることです。

ノズル径が0.6mmなら積層ピッチは0.3mm程度、0.4mmなら0.2mm程度、0.2mmなら0.1mm程度に設定すればよいです。

ノズル交換の方法は、

至ってシンプルですが、

ノズルを高温にして作業しなければなりません。

やけどなどのケガを避けつつ、より簡単に作業するために、

「ボールグリップ式のソケットドライバー」という工具を使います。

着脱式のソケットをドライバーに取り付けるタイプが一般的です。右がソケット、左がノズル本体
工具セット(スマイル型、21in1)
原産国(地域):中国 材質:ケース:ポリプロピレン、工具:ポリプロピレン、工具:カーボンスチール/炭素鋼、工具:塩化ビニル樹脂、工具:熱可塑性ゴム 商品サイズ:15.5cm×2.5cm×21.5cm 内容量:1個入 種類(色、柄、デザイン):アソートなし 持ち運びに便利なケース入り工具セットです。

ちなみに僕はこの工具セットを使っています。

具体的な手順は画像で説明します。(初めてでも全部で2分程度あれば出来ます。)

まずフィラメントがとける温度に加熱します。

ノズルのサイズに合うソケットを取り付け、ドライバーをノズルに差し込みます。

ファンカバーなどは事前に外してください。

ドライバーを回し、ノズルを取り外します。(ノズルやソケットが高温になっています)

取り外したノズルをソケットから取り出します。取り出しにくい場合は付属しているペンチで軽く引っ張り出して、濡れたタオルの上などに置いてください。

新しいノズルをソケットに差し込み、ドライバーを回して取り付けます。

フィラメントを軽く押し込み、ノズルからフィラメントが出てくれば、取付完了です。

「組み合わせ」を使いこなそう!

いろいろなパーツを高精度で組み合わせる

というのは、3Dプリンターが得意とすることの1つです。

例えば、棒状のパーツを溝の付いたパーツに取り付けると、写真のようにぴったりとハマって1つの部材にすることが出来ます。

このような「組み合わせ」作業には、

「トンカチ」を使います。

ミニパイプハンマーK45
原産国(地域):中国 材質:ヘッド部鉄、パイプ部スチール、グリップ部ポリ塩化ビニル樹脂 商品サイズ:19.6cm×6.7cm×2.1cm 内容量:1個入 種類(色、柄、デザイン):アソートなし 打ち損じの釘(2cm以下)を抜くための釘抜きです。

手で押し込むだけでは力づくでも十分奥まで入らないことがあります。

そのような場合は、トンカチでカンカンと叩きつけると綺麗にハマっていきます。

これに気が付いてから、作業時間半分以下になったので、ぜひオススメしたいと思います。

力の向きさえ間違えなければ、プリントされたものは意外と丈夫なので、結構雑に叩いても大丈夫です。

また、木の繊維のような力に強い方向と弱い方向をもつ性質を理解していれば、

力に強い向きの「組み合わせ」で十分な強度を作り出せます。

プリント後の「細かい微調整」を習得しよう!

設定を細かくすれば、完璧にプリント出来るわけではありません

ほんの小さなほつれが出来たり、若干の誤差が生じるということは必ず起こります。

その修正は、機械に求めるより、模型製作で培った自分自身の能力を信頼するほうがむしろ効率的です。

プリントしたモノを細かく微調整するには、

手持ち型のやすり」がオススメです。

ダイヤモンドやすり 3本セット
原産国(地域):中国 材質:炭素鋼工業ダイヤ 塩化ビニル樹脂 商品サイズ:0.4×0.4×10cm 内容量:3本入 種類(色、柄、デザイン):アソートなし 一般のヤスリでは削れない硬い物専用です。

僕はこの3種類のパターンが使えるタイプを愛用しています。

例えば、先端の細かい造形部分のサポート材がはがしにくかったり、「組み合わせ」の溝が少し小さすぎたりなど、様々な場面で細かい調整は必要です。

その時々の形状に合わせて使い分けられるので、かなり便利です!

フィラメントを湿気から守ろう!

最近プリントがうまくいかない…と思ったら、

それはフィラメントのせいかもしれません。

フィラメントは湿気に弱く、空気に長くさらされているとうまくプリントできなくなります。

そのため、フィラメントを湿気から守る対策として

フィラメント保護用ケース」というものが必要になります。

僕は百均で買えるモノだけを使って自作しました。

もちろん専用の製品もありますが、気軽に使いたい!安く済ませたい!という人は自分でつくるに限ります。

詳しい作り方をここで紹介すると長くなりすぎるので、別の記事にまとめることにします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後も建築に携わる人が3Dプリンターを困らずに導入していけるように発信を続けたいと考えていますので、応援よろしくお願いします!

コメント

タイトルとURLをコピーしました