3Dプリンターはどうやって選ぶ?建築学生ならではの視点で考察

建築流の選び方

「3Dプリンターを調べてみたら、いろんな種類があってよくわからない!」

「3Dプリンターを使っている姿が想像できない」

3Dプリンターに興味はあるけど、いろんな難しそうな言葉が並べられて

「わからないから、とりあえず放っておこう」

となった経験はありませんか?

僕は、昨年4月のコロナウイルス流行による自粛期間中にまさにその経験をしました。それから1年以上経って、ようやく購入したわけですが、あの当時買っていれば、もっとたくさん出来たことがあったのに!と思うことが多いです。

これから3Dプリンターに興味を持つ人は、

迷わず

簡単に

3Dプリンターへの一歩を踏み出してほしい!

そんな想いで記事を書いています。

この記事では、まず難しい話はいったん置いておいて、

3Dプリンターを使っている自分がリアルに想像できるように

建築学生ならではの視点で

3Dプリンターを導入するうえでのポイント

を紹介します

目次

  1. 建築学生は悩む必要なし?FDM式と光造形式の大きな違い
  2. 建築学生に必要な視点①:スケールと精度
  3. 建築学生に必要な視点②:制作スピード
  4. 建築学生に必要な視点③:造形の幅が格段に増える

建築学生は悩む必要なし?FDM式と光造形式の大きな違い

FDM式?光造形式?

何それ?わからない!

といきなり知らない言葉がでてきましたが、

まだこの記事を閉じないでください!!

というのも、

これからお話しすることは

そもそも選択肢が建築学生にはあるのか

という話だからです。

一応説明を加えておきます。(読み飛ばしてもらっても問題ありません。)

3Dプリンターのおおまかな種類

  FDM式:台の上で層状に積みあがっていくもの(皆さんが想像しているもの)

  光造形式:特殊な液体の中でレーザーを当てながら積層させていくもの

本題に戻りますが、

これらの違いを最も簡単に説明します(個人的な意見が含まれます)

3Dプリンターの種類による違い

  FDM式は、

    比較的安価で手に入り、作業工程が少ないが、細かい造形に不向き

  光造形式は、

    比較的高額で、作業工程が多いが、細かい造形が得意

個人的な意見なのは、金額の部分です。

光造形式であっても近年、安価なものも登場していますし、

FDM式も高額なものはめちゃくちゃ高いものもあります。

高額なプリンターを買う必要がない理由は、こちらの記事にも記載しておりますので、ぜひご覧ください

ここで、着目すべきポイントは

作業工程の多さ

細かい造形の範囲です

この2点に関して、建築学生ならではの視点を交えて考察していきます。

建築学生に必要な視点①:スケールと精度

まず、細かい造形の範囲についてですが、

結論からいえば、

最安値あたりのFDM式でも十分対応できる

と考えています。

事実として、僕は1/100の小さなスケールの添景と呼ばれるイスなどを作成していますが、全く問題なく利用できています。僕が使っている3Dプリンターはまさに最安値あたりのFDM式のものです。

正直、僕もいろいろなサイトや動画を見て購入を決断しましたが、

その段階では

スケールを合わせたもので

細かく

大量に作成する

といったような、

建築学生特有の悩みに十分に応えてくれたものはなく、

「使えなかったら、押し入れに封印されるのかな」

と不安ながらも、とりあえず買ってみることにしました。

その結果、僕の期待を見事に裏切り、今では3Dプリンターが稼働していない日はないくらい様々な場面に応用させています。

その時の不安な気持ちや体験をする人が少しでも減ってくれれば

と思い、

細かい検証結果とその設定を別の記事にあげています。

添景づくりにとどまらずスタディ模型の作り方

なども公開してますので、ぜひご覧ください。

建築学生に必要な視点②:制作スピード

次に作業工程の多さについてですが、

結論からいえば、

光造形式は、出来上がったものをその都度洗浄しなければならない

という作業工程があるからです。

明日提出の課題に使う模型を印刷した後に

ゴム手袋をはめて、洗浄して乾かしてから

なんて毎回はできないですよね…。

ここぞという模型に使うのが良いのかなと思います。

それ以外の点に関しては、どちらであっても

3Dプリンターは僕たちの強い味方になります。

なぜなら

昼夜を問わず

黙々と働き続ける

細かい作業が得意な

労働力が増えるからです。

といっても、僕は無理に働かせるとなんとなく壊れそうな気がするので、自分の作業中のみに留めています。

それだけでも

単純に作業量は2倍

になるわけですから、心強いですよね!

建築学生に必要な視点③:造形の幅が格段に増える

最後に、3Dプリンターを導入する最大のポイントとして

造形に制限がなくなる

という点についてお話ししたいと思います。

僕は3Dプリンターを導入する以前から、主に模型に注力してプレゼンを組み立てていました。

しかし、僕が最も苦手とする模型材料が1つあり、それは

紙ねんど

でした。水分によって反り返るというイベントによって

何度も模型のクオリティを落としてきました。

ほかにも自由な造形を達成するツールをいくつか試してもたものの、パッとせず悩まされていました。

しかし、3Dプリンターは、その制約から解放されて、完全に自由な造形を楽しむことができます。

それだけでなく、

これまで使ってきたツールの前提が覆ります。

たとえば、fusion360というツールを使えば、アセンブリという機能をつかって

異なる造形を歯車のように組み合わせて、PC上で自由に動かすこともできます。

3Dプリンターを使うと、そんな世界が待っています!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今後も建築に携わる人が3Dプリンターを困らずに導入していけるように発信を続けたいと考えていますので、応援よろしくお願いします!

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